2025.10.10あらたか
この日は、多年にわたり社会に尽くしてこられた方々を敬愛し、長寿を祝う日とされています。
9月も半ばを過ぎたとはいえ、まだ暑いこの日。「hanare伊丹(小規模多機能型居宅介護)」には、当社の「トイロロ保育園」から4人の子どもたちがお祝いに来てくれました。
子どもたちの到着を今か今かと待ちわびていたのは、小さな子どもが大好きなKさま。
普段はご病気の影響で長時間座っていることが難しく、ベッドで横になって過ごされることが多いのですが、この日ばかりは「そろそろ起きた方が良いかな?」と早くからそわそわ。子どもたちの到着を待っていました。
インターホンが鳴り、スタッフから「子供たちが到着したよ!」と声を掛けられると、Kさまはやけに神妙な面持ちに。
「もしかして緊張してる?」
「そりゃそうや!」
笑いが起き、その笑顔のまま子どもたちを出迎えます。
到着した子どもたちも、どうやら緊張の面持ち。そりゃそうや。
それでも名前を呼ばれると「はい!」と大きな声でお返事をして、可愛いダンスを披露してくれました。
Kさまはというと、ダンスの途中から少しずつ表情に辛さがにじみ始めました。
いつもなら「しんどい…」と呟き、すぐにベッドへ向かうところですが、
「大丈夫?」声を掛けると
「大丈夫。」
と、しっかりとした返事が返ってきました。
そのまま最後まで子どもたちとの交流を続けられたKさま。
子どもたちとハイタッチを交わし、受け取った可愛いプレゼントをそれはそれは大切そうに抱えておられました。
時に物忘れも見られる皆さまですが、「あの日の子どもたち、可愛かったね」と話すと、今でも
「可愛かったね~~!!!」
と力のこもったお返事が返ってきます。
トイロロのみんな。
会いに来てくれてありがとう。
おじいちゃん、おばあちゃんの願いはひとつ。元気で大きくなってね。