2024.11.27あらたか

【hanare伊丹】笑顔がつなぐ心のバトン「運動会」

まだまだ暖かい日の続く11月のある日、hanare伊丹(小規模多機能型居宅介護)で運動会を開催しました。
貼り出されたプログラムはすべて利用者さまの直筆で、種目のいくつかは皆さまが一緒に手作りで準備してくださいました。この日のために、たくさん練習を重ねてきました。

開会の挨拶を終えると、いよいよ運動会のスタート! 玉入れ、フリフリリレー、ピンポン玉運びの3種目が行われました。
普段は身体を起こしていることがつらく、ベッドで過ごす時間が多いKさま。「もう少し起こしてくれたらうまく玉を投げられそうなの。車いすの背もたれを起こしてくれる?」と、このやる気いっぱいのご様子。本気モードです。
普段はあまり言葉を発することがなく、下を向いて過ごし、時折急に涙を流されるOさま。座ったまま10回腕振り足踏みをして隣の人にバトンを渡すフリフリリレーでは、思うように腕振りができなかったことが可笑しかったらしく大爆笑! Oさまが笑ってくださるのを見て、スタッフや周りの方もつられて大笑いとなりました。
普段は積極的に体を動かすことの少ないMさま。ご病気の後遺症で動かしにくくなった腕を一生懸命に使い、器用にご自分の持つスプーンから隣の方のスプーンへとピンポン玉を運ばれました。「軽いしよく跳ねるピンポン玉、大丈夫かしら?」というスタッフの心配をよそに、見事なパフォーマンスでした。
普段は少し言葉がきつめのNさまも「私らを楽しませようと思ってこんなにたくさん準備してくれてありがとう」と笑顔でおっしゃってくださいました。私たちこそ、いつも温かい気持ちをいただいています。

利用者の皆さまが笑ったり、驚いたり、必死になって競技に取り組んでくださる姿が嬉しくて、スタッフも笑って、飛び跳ねて、ハイタッチ!それを見た利用者さまがまたまた笑ってくださる――。今年一番、笑いの絶えない一日となりました。運動会のあとには、「次は走るからねー!」と意気込みの声も。来年はもっとバージョンアップしなくては。