2024.08.29Toyroro
スイカ柄のシュシュを一人ずつつけてもらい、一列に並んだ子どもたち。『すいかくんがね』の絵本を読んでくれる先生のやさしい声に引き込まれていきます。
その絵本の中のすいかくんから「みんなにスイカを送りました」というお手紙が届きました。「どこに届いたかな?」「これかな?」とみんなでスイカを探し、部屋の真ん中にある謎の箱を見つけて開けてみると、大きなスイカが出てきました。
「スイカ大きいね」「つめたーい」「こわーい」と、みんなそれぞれに触ったり、たたいたり、逃げたり。
そして、いよいよスイカ割りの始まりです。
「さあ!みんなで割ってみよう」と子どもたちは壁に一列に並びます。
まずは、0歳児さんから先生と一緒に「えい!」と挑戦。しかし、ポコッと可愛い音がするだけでスイカは割れません。
次に1歳児さんは一人でスイカをじっと見つめてから叩きますが、こちらもまた可愛い音がするだけ。先生たちも「頑張れー」と応援しましたが、固いスイカはなかなか割れません。
次は2歳児さんの番です。
「割るぞー」と力強く前に出て、「えい!」「えい!」と何度も叩きます。けれども、ボコッと響く強い音はしますがスイカはビクともしません。
「どうしよう?すいかくんから届いたスイカ割れないね。そうだ、力の強い先生たちに割ってもらおうか?」ということで、先生の番がやってきました。
目隠しをした先生が少し離れた場所からスイカの前まで誘導され、「もう少し前!」「もう少し右!」というみんなの声を頼りに、力いっぱい棒を振り下ろします。4人の先生が挑戦して、ついに硬いスイカが割れました。真っ赤なスイカの中身を見て「おお~」と歓声が上がり、急いでカットして、みんなで冷たくて甘いスイカを味わいました。とても美味しかったようで、おかわりをする子もいました。食べ終わった後は『スイカメロン』をみんなで踊り、楽しかったスイカ割りイベントが終了です。
「スイカ割り」は、スイカに直接触れ、みんなで協力してスイカを割り、食べるという食育の基本が詰まっています。スイカの硬い皮と軟らかい果肉の違いや色の違い、種の存在に気付くことで、食の中に楽しみを見つけ「食べる楽しさ」を感じとることができます。ご家庭でも、料理をされる前に食材をお子さまに見せたり、触れさせたりすることで、食への興味を引き出せます。また、食べるときに何が入っているかをあててもらうのも良いかもしれません。日常のさりげない瞬間に食育の要素を取り入れていただけると嬉しいです。