2024.02.19あらたか

【hanare宝塚】新年、願い事

新しい一年が始まった一月、「hanare宝塚(小規模多機能型居宅介護)」の壁には、ご利用者さま一人ひとりの個性豊かな願い事が飾られました。ゆっくりと考えながら筆をとり、言葉を出しにくい方にはスタッフが語りかけながら、絵馬に願い事を刻んでいきます。
「毎日こけないようにしっかり歩きたいです」「美しい洋服を着ておいしいお菓子をたべたいです」「家庭は宝」etc……。

願い事を直接神社にお願いした方もいます。
参拝客も落ち着いた1月下旬、hanare宝塚では近くの神社へ初詣に出かけました。
近くの幼稚園のお迎え時間にあたり、きらめくような笑い声があふれていた境内は、子供たちが帰るととたんに静けさにつつまれます。ひんやりとした冬の空気に包まれながら、ご利用者さまの方々は、本殿への階段をゆっくりと踏みしめ登り終えると、静かに手を合わせておられました。子供時代に戦争を体験し、戦後の混乱期に青年時代を過ごし、そして高度経済成長とともに次世代を育て上げてきた方々です。手を合わせた胸中にある願いとは何であったでしょうか――。顔をあげると「来てよかった」とすっきりとした表情でほほ笑まれました。

壁にかけられたたくさんの絵馬の中からさらに一つ。

湯水にまさるよき友を さがして もとめて すすみます

たくさんの出会いと別れを重ねてきた日々の、その先にある今――。そこからまた、未来を、明日を想う。願いは自分らしさ。hanare宝塚の皆さまが今年も“自分らしい”日々を過ごせますように。